伊藤秀樹 駐バーレーン日本国特命全権大使ーご挨拶

2018/3/9
伊藤 秀樹
 3月9日に、駐バーレーン大使として着任した伊藤秀樹です。バーレーンでの在勤は2度目で、以前は2007年から2009年までおりました。10年前に比べ、高層ビルが増え、町が広がるとともに、自動車の台数がかなり増えて、交通渋滞がひどくなっている印象ですが、いずれにせよ、また新たな気持ちで取り組みたいと思います。
 
 バーレーンは、湾岸に浮かぶ小さな島国ですが、その歴史は古く、古代ディルムン文明の中心地であったと考えられています。ディルムンは、メソポタミア文明とインダス文明の中継地として繁栄しました。最近では、1932年に、イラン(当時はペルシャ)やイラクに次いで湾岸地域で初めて石油が発見されました。その2年後の1934年、バーレーンの石油が最初に海外に輸出された輸出先は日本でした。両国間には、こうした歴史的な関係もあります。バーレーンが、1971年に英国から独立すると、翌年、日本は、バーレーンを国家承認し、1983年には、在バーレーン日本国大使館を開設しました。バーレーンは、2005年に駐日大使館を開設しました。
 
 最近の二国間関係では、ハマド国王陛下の訪日(2012年4月)、サルマン皇太子殿下の訪日(2013年3月)、安倍総理の当国訪問(2013年8月)、そして河野外務大臣の当国訪問(2017年12月)と、首脳や閣僚の相互訪問を通じて大きく前進してきており、様々な分野で協力関係が築かれ、また交流が行われています。
 
 両国間では、文化交流も活発です。2017年は、日・バーレーン外交関係樹立45周年でしたが、これを記念して、同年10月~11月には、アラブの伝統的な演奏と踊りを披露するバーレーン芸術団が、日本国内の15都市で公演し、大きな成功を収めました。また、バーレーンでは、現在約100名の人々が日本語を勉強しているほか、日本政府の奨学制度により、これまで30人以上のバーレーン人青年が、日本の大学で学んできました。
 
 当地には、中東地域全体を広くカバーする米海軍第5艦隊司令部が置かれており、湾岸や近海の安全と安定を実現するために各国と協力しています。日本も、この地域で海賊対策や国際掃海訓練に参加しています。海上自衛隊は、2015年以来、海賊対処を任務とする第151連合任務部隊(通称CTF151)に3度にわたって司令官を派遣しており、今後もこの地域の安全航行の実現に貢献していきます。
 
 バーレーンは、地域諸国の中でも比較的安全で安定した国ですが、治安関連の事案については、大使館として可能な限り在留邦人の皆様に対し安全に関する情報提供に努めたいと考えております。
 
 今後とも、日・バーレーン両国関係の促進のため、皆様のご指導、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
2018年3月
 駐バーレーン日本国特命全権大使
 伊藤 秀樹

歴代 駐バーレーン大使

平成30年(2018年)1月19日 ~ 現在 伊藤 秀樹  大使
平成26年(2014年)9月1日 ~ 平成30年(2018年)1月18日 浅子 清  大使
平成23年(2011年)9月1日 ~ 平成26年(2014年)8月30日 角 茂樹  大使
平成21年(2009年)7月14日 ~ 平成23年(2011年)8月31日 佐藤 英夫  大使
平成19年(2007年)4月29日 ~ 平成21年(2009年)7月13日 近藤 剛  大使
平成15年(2003年)6月18日 ~ 平成19年(2007年)4月28日 夏目 高男  大使
平成12年(2000年)11月8日 ~ 平成15年(2003年)6月17日 小野 安昭  大使
平成9年(1997年)8月10日 ~ 平成12年(2000年)11月7日 目黒 孝敏  大使
平成6年(1994年)9月21日 ~ 平成9年(1997年)8月9日 田邊 敏明  大使
平成3年(1991年)12月1日 ~ 平成6年(1994年)9月20日 木島 輝夫  大使
昭和63年(1988年)3月5日 ~ 平成3年(1991年)11月30日 小串 敏郎  大使

(着任日は発令日を記載)