アシューラ祭に伴うご注意

平成28年10月13日
シーア派宗教行事の「アシューラ」の期間は、各シーア派居住区内では、行列や集会等の関連行事が行われますが、不用意に近付かないでください。
  
1.バーレーンでは、シーア派の最大の宗教行事のひとつ「アシューラ」が、各シーア派地区においてとりおこなわれております。
バーレーン治安当局は、会場周辺を交通規制するとともに、同行事がテロの対象となるとみて、警戒強化(武装警察官及び警察犬の増強配置等)を行っています。
 
2.現在予定されている大規模な行事は、以下のとおりです。(※下記が全てではありません。また日時・場所等は変更される可能性があります。)
・13日(木)午後2時頃~:デイエ(Ad Daih 地図20)
・14日(金)午後2時頃~:アーリ(Aali 地図28)
・15日(土)午後2時頃~:シトラ(Sitra 地図36)
【地図】
https://www.bh.emb-japan.go.jp/japan/MAP_%20Demonstration%20Notices.pdf
 
3.9月30日(金)、マルキーヤ(Malkiya 地図40)、シャフラカン(Shahrakkan 地図42)において、10月5日(水)、ビラード・アル・カディーム(Bilad Al Qadeem 地図24)、12日(水)、ヌウェイドラート(Nuwaidrat 地図33)において、群衆と警察との衝突が起こり、火炎瓶や石等の投てきに対し、警察は催涙ガス弾で対処した模様です。
衝突の直接の原因は、アシューラ祭行事において、許可されていない旗や横断幕を警察が撤去したことですが、アシューラ祭ならではの宗教的な高揚、多数の人が集まる雑踏的な混乱も背景にあります。
警察は、違法物件を厳しく取り締まる方針を変えておらず、これに対しシーア派住民の反発が強まっていることから、今後も同様の衝突が続く可能性があります。
 
4.邦人の皆様には、シーア派地区に近づかないようお知らせしていますが、大通りや一般市街地においてもシーア派のモスクがありますので、近くを通行しなければならない際には、十分注意してください。以下は、邦人の皆様がよく利用する道路や施設の近くにあるシーア派のモスクです。
(1)マナーマ・スーク内には複数のシーア派モスクがあります。
(2)ラアス・ランマーン・モスク(Ras Rumman Mosque, Block 306, Manama) は、英国大使館の近くにあります。
(3)イーサ・タウン・南モスク(Isa Town South Mosque) は、イーサ・タウンのシャイク・サルマン・ハイウェイから見えます。
(4)イマーム・サーディク・モスク(Imam Sadiq Mosque, Daily QueenやWater Gardenの近く)は、マナーマのシェイク・サルマン・ハイウェイ脇にあります。
※以上が全てではありません。具体的な場所は、地図検索サイト等でご確認ください。
※一般に、シーア派のモスクは「壁面に青いモザイクがある」のが特徴です。
 
5.邦人の皆様におかれましては、
○ 事件や不測の事態に巻き込まれることのないように最新の情報入手に努めるとともに、緊急時の連絡手段を確保してください。
○ シーア派地区内に立ち入ることは、昼夜を問わず避けてください。
○ 数年来バーレーンで発生している爆発物使用のテロ事件は、警戒中の警察官を狙ったものです。警戒中の警察官及び車両には、近付かないでください。
○ 治安当局による警戒強化のため、検問や職務質問(身分確認や所持品検査等)が随所で行われ、それに伴う渋滞や混乱も予想されますので、ご注意ください。
○ ショッピングモール、ホテル、観光施設、市場等不特定多数が集まる場所に行く際には、周囲の状況に注意を払い、「爆発音を聞く」「煙を見る」「人が多数集まっている」ほか不審な状況を察知したら、直ちにその場を離れるなど、安全確保に十分注意を払ってください。